はじめに|冬の紫外線、侮ると肌老化の原因に
冬は日差しが弱く、日焼け止めを塗らなくても大丈夫だと思いがちですが、それは大きな誤解です。
冬でも肌に届く紫外線、特にUVAは 肌の真皮層まで到達 し、シワやたるみなど光老化の原因となります。
また、冬は乾燥や暖房による肌バリア低下で、紫外線の影響がさらに深刻化。
冬に紫外線対策を怠ると…
- シミ・そばかすが蓄積
- 肌の透明感が低下
- 乾燥による化粧ノリの悪化
これらのリスクが高まります。
この記事では、冬の紫外線対策をスキンケア・メイク・生活習慣・栄養の観点から徹底解説。
冬の紫外線の特徴を知ろう
◆ UVAとUVBの違い
紫外線は大きく分けて UVA(長波) と UVB(中波) に分類されます。
| 種類 | 波長 | 肌への影響 | 冬の特徴 |
|---|---|---|---|
| UVA | 320〜400nm | シワ・たるみ・光老化 | 季節・天候に関係なく年間通して降り注ぐ |
| UVB | 280〜320nm | 日焼け・炎症・赤み | 冬は量が少ないが反射で増加する場合あり |
冬はUVB量が少ないため日焼けは起こりにくいですが、UVAによる光老化は年間を通して進行します。
◆ 冬の紫外線量と地域差
- 東京1月の日中UVA量:約3〜4 J/cm²
- 北海道の雪景色1月UVA量:約5〜6 J/cm²(夏とほぼ同等)
- 曇りの日でもUV量は夏の50〜70%
具体例
- 雪山スキー場ではSPF50以上推奨
- 冬の通勤・ウォーキングでもUVAは肌深層に影響
冬でも日焼け止めは必須
◆ SPFとPAの意味と選び方
- SPF:UVB防止(赤み・炎症)
- PA:UVA防止(シワ・たるみ・光老化)
冬はUVB量が少ないため、PA++++以上のUVA対策 が重要です。
◆ 肌タイプ別おすすめ日焼け止め
| 肌タイプ | タイプ | ポイント |
|---|---|---|
| 乾燥肌 | 保湿クリームタイプ | ヒアルロン酸・セラミド入りでバリア補強 |
| 脂性肌 | ジェルタイプ | 皮脂崩れしにくくベタつかない |
| 敏感肌 | ノンケミカル | 紫外線吸収剤フリーで赤み予防 |
◆ 塗る量・塗り直しの目安
- 顔全体:パール2粒分
- 首・耳も忘れず塗布
- 冬でも2〜3時間ごとに塗り直すのが理想
- マスク下もUVAは通過するため必須
冬の隠れ紫外線スポット
◆ 屋内でも油断できない
- 窓ガラスはUVBを防ぐがUVAは通過
- デスクワークやカフェ、電車内でも肌ダメージは蓄積
対策
- UVカットフィルムやカーテン
- 化粧直し用UVミストの活用
◆ 曇り・雨の日も紫外線リスクあり
- 曇りの日でも紫外線は夏の50〜70%
- 冬の雨の日もUVダメージはゼロではない
◆ 雪や水面の反射増幅
- 雪:最大80%反射
- アスファルト・砂:20〜30%反射
- 冬の屋外レジャー(スキー、雪かき)は日焼け止め+帽子+サングラス必須
冬のスキンケアでUVダメージを最小化
◆ ① 保湿とUVケアをセットで
- 冬は乾燥によるバリア低下で紫外線ダメージ増
- セラミド・ヒアルロン酸・シアバター入りの保湿で肌バリア強化
- 日焼け止めは保湿成分入りを選ぶ
◆ ② 抗酸化成分で光老化予防
- ビタミンC誘導体:メラニン生成抑制
- ビタミンE:血行促進・抗酸化
- ポリフェノール(緑茶、ベリー類):酸化ストレス軽減
サプリ活用例
- ビタミンC:朝のヨーグルトやスムージー
- ビタミンE:アーモンドやオリーブオイル
- ポリフェノール:緑茶・カカオ70%以上チョコ
◆ ③ 夜の洗顔は優しく
- 紫外線で敏感になった肌は強い洗浄NG
- ぬるま湯+泡で優しく
- クレンジングは肌負担少ないミルクやジェルタイプ
冬のメイクでUV対策
◆ UV下地
- SPF+PA入り下地はマスト
- 崩れにくく、乾燥予防にも対応
◆ ファンデーション
- パウダーやリキッドでもSPF入り
- 化粧直し時はUVパウダーを活用
◆ UVミスト
- 2〜3時間ごとにスプレー
- マスク越しでもUVAカット可能
生活習慣で差が出る冬のUVケア
◆ ① 栄養で肌を守る
- 抗酸化ビタミン:A、C、E
- ポリフェノール:緑茶・ベリー
- オメガ3脂肪酸:サーモン、アマニ油
具体的なメニュー例
- 朝:フルーツ+ヨーグルト+ナッツ
- 昼:サーモンサラダ+緑茶
- 夜:野菜たっぷり鍋+オメガ3オイル
◆ ② 睡眠でターンオーバーを整える
- 22時〜2時の肌再生ゴールデンタイムを意識
- 冬は体温低下に注意 → 湯たんぽや温活で入眠
- 深い睡眠は紫外線ダメージの修復を助ける
◆ ③ 運動で血流アップ
- 冬は冷えで血流が滞る → 紫外線ダメージ回復が遅れる
- 1日15分のウォーキングやストレッチ
- ヨガ・軽い筋トレも効果的
◆ ④ マスク生活での肌ケア
- 蒸気で口周りの乾燥や赤みが出やすい
- マスク下も保湿+UVミストでケア
- 摩擦対策にシルク素材マスクがおすすめ
◆ ⑤ 入浴で血流改善
- 38〜40度のぬるめのお湯で血流促進
- 末端冷え改善 → 肌ターンオーバー向上
- 精油やバスオイルでリラックス効果も
冬のUV対策チェックリスト
- 屋内・曇り・雪の日も日焼け止め
- 保湿+UVケアをセット
- 窓際・オフィスでもUVカット
- 下地・ファンデ・パウダー・ミストで重ね塗り
- 栄養・睡眠・血流改善で内側から肌防御
- 冬の屋外レジャーは帽子・サングラス・マスクで完全防御
- マスク生活でも口周り・顎ラインを保湿&UV補強
- 冬でも週1回の軽いピーリングで角質除去 → 日焼け止め効果アップ
まとめ|冬こそUV対策が美肌の分かれ道
冬は「乾燥」「暖房」「紫外線」が同時に肌に影響。
- UVAは通年降り注ぐ
- 室内や曇りでも油断できない
- 保湿+UVケアで肌バリアを守る
冬に正しいUV習慣を作ることで、春・夏の肌差は大きく変わります。
今日から紫外線対策を始め、乾燥知らず・くすみゼロ・シミ予防の美肌を手に入れましょう。



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